『ラストレースへの想い』・中川大誠

4年生にとってラストレースとなる全日本大学選手権(インカレ)が近づいています。そこで、引退前の4年生にブログを書いてもらいました!

各自様々な想いを綴っています。是非ご一読ください!!

今回の担当は中川大誠(スポ・小松川=東京)です。

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思い出補正


日頃より応援・ご支援いただいている皆様、いつもありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。並びにこのような情勢下ではありますが、全日本選手権、全日本大学選手権の開催にあたり各種調整を行って下さった皆様、大変ありがとうございます。


拙い文書ではありますが、感じていることを少し書き起こしてみましたのでお読みいただければ幸いです。


 皆さんは「思い出補正」という言葉を知っていますでしょうか。多くの人が経験したことがあると思いますが、過去の経験や記憶を自分にとって都合よく捉える、書き換えることです。たいていは、よかった経験はより良く、悪かったことは無かったことになってしまいます。おそらく私も10年後、20年後さらにはその先に今の生活を思い出したときに、都合の悪いことは全て忘れて、あの時はよかったと回顧することがあるでしょう。

選手として漕いだ10年間を思い出して、負けたこと、悔しいことは記憶から消し去られ、勝ったこと、楽しい記憶だけが鮮明に残っていることと思います。しかし、将来仮に記憶から消し去られていたとしても負けたその瞬間に屈辱的な思いをすることは明らかですし、私の大学4年間はこのままではボートのことで思い出すことの出来る内容が無くなってしまいます。

「終わりよければ全てよし」ではありませんが自分の記憶に残る、そして10年間の選手生活に終止符を打つにふさわしいレースにしたいと思います。


 ところで写真にも「感謝と恩返し」と記入させていただきましたが、お察しの方もいることでしょう。某ドラマからそっくりそのまま借りてきました。簡単なようで奥が深いという点ではこの言葉は非常にボート競技と似ているところがあると感じていますし、この言葉が非常に重要だということは、日々の生活で痛感してまいりました。これだけは何を間違えても思い出補正しないようにしなければなりません。


 結びにこの生活も残りわずかになりましたが、最後の1本まで全力で漕ぎ切りたいと思いますので何卒応援の程宜しくお願い致します。

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