『ラストレースへの想い』・松井友理乃

4年生にとってラストレースとなる全日本大学選手権(インカレ)が近づいています。そこで、引退前の4年生にブログを書いてもらいました!

各自様々な想いを綴っています。是非ご一読ください!!

今回の担当は松井友理乃(スポ・今治西=愛媛)です。

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未来へ


「4年間、一年一年積み上げて、着実に毎年強くなること。これが一番大事で一番難しい。」


私が入部した日にあるコーチから言われた言葉です。4年間で最も響いた言葉は何かと聞かれると、この言葉だと答えます。入部初日に言われた言葉が、引退直前になっても強烈に記憶に残っていることが少し不思議です。


当時の私はこの意味をあまり深く理解していなかったと思います。当たり前のことだとも感じました。同時に、私の中に何か引っかかり続けて4年が経ちました。今、4年経ってやっと、その意味を少し理解できた気がします。一番大事なそれは、本当に難しいものでした。


調子が良い時、悪い時、タイムが出た時、ベストが出ない時、優勝した時、負けて泣いた時、ボートが漕げなくなった時、またボートが漕げた時。全ての場面をうまく乗り越えられた訳ではなくて、「着実に」なんて時間ではなかったと思います。人より山と谷の落差があったとも思います。でも、その時は、その時の自分自身の全力でした。


過ごしてきた時間の中で、色んなことを考えました。でもやっぱり最後は「人」に行き着きました。

色んな人に支えられて、頼らせてもらって4年間やってこれました。一人ではなし得なかった経験も、本当に苦しいときに自分を取り戻せたのも、全て、話を聞いてくれ、居場所を作ってくれ、応援してくれ、陰で支えてくれ、背中を押してくれ、私以上に私を信じてくれ、好きなボートをやらせてくれた、全ての人のお陰だと強く思います。


10月25日に、私の好きな私でいるため、そして、全ての人に全力でありがとうございましたと伝えるため、覚悟を持った時間を過ごしたいと思います。

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