『ラストレースへの想い』 岡本真弘

【ラストレースへの想い】
10月28日(木)〜31日(日)にインカレ・全日本が開催されます。コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客試合での開催となりますが、熱い応援を宜しくお願い致します。
そこで、レースへの想いを4年生に書いていただきました。
今回の担当は、岡本真弘(商4・早大学院=東京)です。是非、ご一読ください。
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「磨励自彊」
ボートは私に教えてくれた
戸田のうだるような暑さと凍てつくような寒さを。満員の埼京線と、ただの往復で終わる憧れだったキャンパスライフの虚しさを。辛く苦しく、日々続く練習の過酷さを。全身全霊をかけて臨む勝負に破れる屈辱を。高すぎる壁と、「想い」だけでは実現できない不条理さを。
ボートは私に教えてくれた
練習後に望む朝焼けの眩さと心地よいひと時(昼寝)を。日々の鍛錬(エルゴ、、)で己の限界を超越する喜びを。部を代表して全国の舞台で戦う誇りを。因縁の隅田川で雪辱を果たした先に見える桜橋の美しさを。そして何より、気心知れた仲間と過ごす二度と訪れない大切なひと時を。
早稲田大学漕艇部で過ごした1255日が、血となり肉となって今の自分を形成している。そしてそれは42ヶ月、一度も文句を言わず仕送りを続けてくれた両親と、内田監督を始めとしてお世話になった全ての関係者の支えのお陰だと強く感じている。日常生活では、よく同期から「持ってない男」「Mr.Luck2/5」等と揶揄される私だが、誰にも負けない縁故を与えられているからだろう。
3年半、懸命に目の前の壁を登り続けた。最終レース、魅せます。関わってくれた全ての人に。そして、入部時のブログで示した「決意」を形にする為に。応援よろしくお願い致します。

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