2/14 カタクラ・ニッキ ~早慶レガッタまでの日記~

2/14(月) くもり <過去編①>

 突然ではありますが、私は雨風の止まない夜が好きです。外に出る気は来ませんが、窓に雨粒が吹きつけられる音が海の波の音に似ているからです。

 オフで練習が無いものですから、折角なので私の話をしてみましょうか。私は中学受験に大爆死。命からがら早稲田佐賀で中高時代を過ごし、6年間、海と山の近くの田舎で寮生活。その間、漕手としてボートをしてきました。(戦績は聞かないで。)

 中3のときも高3のときも、「ボートはこれで辞める」と思っていましたが、気付いたら大学でもやってる自分がいます。高3で引退した後、遅くまで残って勉強した日は、海の音を聞き、星を見上げながら砂浜を歩いて帰りました。その時、よく大学生活に思いを馳せましたが、懲りずに海なし県でボートをやっているとは流石に思わなかったです。

 大学生の今は、高田馬場のアスファルトを歩き、電車に揺られて帰ります。戸田で出会った仲間とたい焼きなんかを食べながら、愚痴やどうでもいい話をする帰り道は、私にとってあの頃の星や海や潮風に負けない輝きを湛えていると、雨の夜には思うのです。

カタクラ

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