『ラストレースへの想い』菅原 陸央

9月8日(木)〜11日(日)に全日本大学選手権大会が開催されます。熱いご声援を宜しくお願い致します。熱いご声援を宜しくお願い致します。4年生全員がレースへの想いを綴りましたので、紹介していきます。

今回の担当は、菅原 陸央(政経4・本荘=秋田)です。是非、ご一読ください。

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「青春」

色々迷ってこの文章に「青春」という題をつけました。私のことを知っている方であれば、「なんか菅原っぽくないな」と感じるかもしれません。しかしながら20余年生きてきた内の半分を捧げたボート競技は間違いなく自分にとって青春そのものであり、引退を間際にして感じることと言えば、人並みではありますが「ボートをしてきてよかった」という感情なのです。

小学5年生の時、私はゴルフを始めました。大会にも出場し、今後もゴルフを頑張っていこうかなとおぼろげに考えていた時に出会ったのがボートでした。ゴルフで使う背筋を鍛えられるよ、と父親に乗せられ、初めてボートコースに行ったのを覚えています。確かその日はコーチとダブルスカルに乗りました。その感覚は刺激的であり、今思えばあれがボートの魅力に取りつかれた瞬間でした。

それからの日々はあっという間でした。ゴルフの大会とボートの大会が重なった時に躊躇いなくボートを選んだこと、中学3年生の最後の大会が中止になったこと、高校でも迷わずボートを続けたこと、先輩と出場した大会で勝たせてあげられずに号泣したこと、主将になったものの不甲斐ない結果で終わったこと、…。ボートはたったの数年で私に数多の経験をさせてくれました。そして大学生になった今も、私はボートを漕いでいます。

多少は大人になった今、思うことと言えば、自分は幸せだということです。心から信頼できる家族に支えられ、早稲田大学に入学でき、大切な人と出会い、毎日ボートを漕いでいます。ボートは私に十分すぎるほどの幸福を与えてくれています。

ただ、あと一つ私が我儘をいうとすれば、「日本一」が欲しいのです。これまで10年間、常に日本一を目指してきましたが、未だ頂には届いていません。インカレが人生最後のレースです。ボート人生全てを懸けて優勝します。そして私の青春を最後の一瞬まで謳歌します。

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