『ラストレースへの想い』桐原 初菜
【ラストレースへの想い】
9月6日(水)〜10日(日)に全日本大学ローイング選手権大会が開催されます。熱いご声援を宜しくお願い致します。4年生全員がレースへの想いを綴りましたので、紹介していきます。
今回の担当は、桐原 初菜(文構4・早稲田佐賀=佐賀)です。是非、ご一読ください。
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「Fortunaは相棒、Manhattan は親友以上恋人未満。」
引退まであと22日
実際には叶わなかったが、早稲田佐賀から初の漕艇部部員になろうと志した高校3年生からはや4年が経とうとしている。
2000mエルゴは早く終われと願っていたのに4年間は本当に短かった。
引退ブログを書くにあたって、振り返ると、色々な思い出が蘇るが、早稲田大学漕艇部の始まりである初の同期との顔合わせは今でも鮮明に覚えている。私以外は皆んな日本代表の顔馴染みで、ぽっと出の私は少し居心地が悪かった。
大学1年生の頃周りの同期はどんどん試合に出場し、私はサポートをするばかり、同期との力の差を痛感し劣等感を感じて、ただただシングルスカルを1人で漕ぐ日々。
私は高校時代、1人で漕ぐことがほとんどで、クルーボートとは縁がなかった。自分で大学でもボートを続けると決めたから、ボートを辞めたいとは思わなかったが、試合に向けてクルーで頑張っている皆がずっと羨ましかった。
大学2年生の9月に行われるインカレに付きフォアで出られることになった。大学に入って初めての試合で勝つためのクルーボート(周りで捨て種目と言われていることは知っていたけれど)、4年生の先輩や泣きながら頑張りたいと言う先輩たちの為に努力をして勝ちたいと心の底から思っていった。
本当に練習も試合もキツいことが多かったけど、クルーボート、大会に出れる喜びを知り、私の大学ボートはここから始まったといっても過言ではない。
きりちゃん練習後タバタ一緒にやるよ!きりちゃんなら大丈夫!本番に誰よりも強いから!きりちゃんここ勝負!
ずっと3番に乗り、先輩たちの姿を見ながら成長した。スイープの漕ぎもパッションも勝つための努力の仕方も…本当にたくさんのことを学んだ。多くのことを私は与えて貰らいながら、先輩たちの引退を見送ってきた。
後輩とあまりクルーを組まなかった私は、私が先輩にしてもらったようなことを後輩にできなかったかもしれない。だから優勝して後輩に背中で伝えたい。辛い練習で頑張った分だけ嬉しくもなるし、悔しくもなる。自分に甘くなった分だけ自信がなくなるし、踏ん張れなくなる。
毎日の練習はボートを速く進ませる技術の練習だけではなく、キツい練習をこなしたぞと言う自信を積み重ね、自分の意思に打ち勝つためにあると思っている。
本当にあと少しで終わってしまう…
最初は6人だった同期は16人まで増えた。
辛い時に、楽しい時に、支えあって頑張ってきた同期全員で笑いあって終わりたい。
皆で思い出を振り返って笑いながら終わりたい。そのために今を頑張っていこう。
ボート競技を始めて約10年間、応援をしてくださりありがとうございました。辛い時に支えてくれた同期、成長をさせてくれた先輩、勝利のために時間をぬって指導してくれたコーチ、影で支えてくれていた親、多くの人の支えがあってここまでこれたと思います。
最後の最後まで全力で頑張りますので応援のほどよろしくお願いいたします。
最後まで纏りのない拙い文章を読んでくださり、ありがとうございます。
*タイトルは艇の名前です。
*滑舌が良くなりポップコーンが発音できるようになりました。
*自慢のパーツは足首です。
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