『ラストレースへの想い』山口 安希

【ラストレースへの想い】

9月6日(水)〜10日(日)に全日本大学ローイング選手権大会が開催されます。熱いご声援を宜しくお願い致します。4年生全員がレースへの想いを綴りましたので、紹介していきます。

今回の担当は、山口 安希(国教4・早稲田佐賀=佐賀)です。是非、ご一読ください。

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 不器用故に、失敗ばかりした2年半でした。

けれども、たくさんの素敵な人々に出会えましたし、彼ら(あるいは彼女ら)に何度も助けてもらいました。

本当にありがとう。

 わたしは、小さな頃から絵ばかり描いていました。美術というのは非常に曖昧なものです。大会で賞を取った絵が、必ずしも1番上手いとは限りませんし、絶対に倒したい明確なライバルも存在しません。ただ、描けない自分と向き合い続けるのみ。完全なる個人競技の世界です。

ですから、はじめての「体育会」という環境や、「マネージャー」という組織への貢献の仕方には、正直戸惑ってしまうことも多くありました。けれども、今なら自信を持って言えます。

漕艇部に入って、

マネージャーになって、よかったです!

本当にたくさんのことを学びました。みんなと一緒につくった早慶レガッタからは、1人では到底知ることのできないような大切な経験を得ることができました。何より、この2年半で大好きな仲間に出会えました。みんなと過ごす日常が、どれだけ楽しかったか...わたしの持ち得る語彙量では、到底言い表せません。

 いよいよ最後のインカレが迫ってきています。暑い日も寒い日もともに過ごした、相棒の一眼カメラともお別れです。早稲田が魅せる最高の瞬間を、ひとときも逃さぬようにシャッターを切りたいと思います。

(おまけ) 

「艇庫生活で得た知見」

・不得意なことがあるのは仕方がないので、あまり悩みすぎず、自分にしかできないことは何かを考えた方がよい。

・周りと比べたらまだまだでも、自分の中で一生懸命なら、それは「頑張った」と言ってよい。

・逆に「よく頑張っている」と評価されたとしても、自分の中で妥協があるのならば、最後まで全力を尽くした方がよい。

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