『ラストレースへの想い』石井 むつみ
【ラストレースへの想い】
9月6日(水)〜10日(日)に全日本大学ローイング選手権大会が開催されます。熱いご声援を宜しくお願い致します。4年生全員がレースへの想いを綴りましたので、紹介していきます。
今回の担当は、石井 むつみ(文4・浦和第一女子・埼玉)です。是非、ご一読ください。
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コロナ禍入部、無観客レース、海の森遠征、監督の交代、4年ぶりの〇〇復活…
長かったようで短かった。そして最高に楽しかった。
漕艇部過渡期、そして世の中が不安定な時代に、漕艇部の一員として何不自由なく活動させていただいたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。
私は、第92回早慶レガッタを生涯忘れることはないと思います。
主務の仕事は一言で表せば、セーフティーネット。自ら動く仕事は少ない分、早慶合わせて20名近いマネージャーの動きを把握、サポート。目がいくつあっても足りない。自分の力不足を痛感しました。
でもマネージャーの素直で一生懸命な姿、選手の朝早くから練習する姿に背中を押され、「早慶レガッタを絶対に成功させる」私の全てを4月16日に注ぎました。
当日、対校クルー出艇後にゲリラ雷雨。対校レース中止、大会終了の可能性が濃厚。しかし、運営スタッフは誰一人として諦めていませんでした。今までにない緊張が走る本部テント。関係各所からの無線が鳴りっぱなし。「20分後レーススタート、これ以上は待てないよ。」「あとで土下座したっていいさ。」「とにかくチャンスがあるならやろう。」対校のレースは無事に行われました。あのとき確かに私は選手・監督・コーチ・学生スタッフ・OBOG・観客…全員の思いが一つになった瞬間を目の当たりにでもこれが漕艇部のマネージャーとして私が追い求めていたものだったと思います。
「石井ちゃんはシュムになるんだよ。」
入部後2ヶ月足らず、帰り道に先輩から言われた言葉を昨日のことのように思い出します。
当時漢字さえピンとこなかった主務を任され1年間、入部当初から先輩方が温かく見守り、多くのことを経験させてくださったおかげで、ここまで辿り着きました。「早稲田の強さはマネージャーの強さ」という大好きな言葉、その伝統を必ずや次に繋ぎます。
そして、同期・後輩のマネージャー。私は今のマネージャー陣が大好きです。
同期0からスタートしたとは思えないくらいの大所帯だけど、団結力・サポート力、全てにおいて私は過去最強だと思う。ラストレースまであと少し。私たちは漕がないけれど、選手と同じ熱い気持ちで最後までやりきろう。
これまで応援してくださった皆様に感謝の気持ちを込めて、来たるインカレを楽しみにしていてください。
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