3/22 カタクラ・ニッキ ~早慶レガッタまでの日記~

3/22(火) 春北風と雪の来る

 6時半まで寝られるはずのところ、5時ごろに目が覚めてしまい、食堂に響く朝食当の食器の音に誘われて、一人降りて行ってしまいました。

 新聞を読みつつ紅茶を淹れ、優雅に減量用のソイジョイを食べ始めると、もう二度寝などはできるわけもなく、早めの朝を迎えます。

 未明から降り続ける雨の影響で練習場所は河からコースに。メニューの終わり頃には漕手の足元は水浸しになり、動くたび とぷとぷ と音を立てながら揺れました。

 昼過ぎにはいっとき雪になり、作業場である1番艇庫もしんしんと冷えます。夕暮れ、新入生へのオリエンテーションに参加しつつ2年前を懐かしむと同時に

―――もう下級生ではいられないのだ   

と改めて感じました。

 4月17日の夜には、彼らにも「早稲田の勝利」の空気を味わわせてやりたい......そんなことを片隅では考えつつ、部のルール等を教えるのでした。

カタクラ

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