『ラストレースへの想い』長谷川 理実

【ラストレースへの想い】

9月6日(水)〜10日(日)に全日本大学ローイング選手権大会が開催されます。熱いご声援を宜しくお願い致します。4年生全員がレースへの想いを綴りましたので、紹介していきます。

今回の担当は、長谷川 理実(政経4・早稲田実業=東京)です。是非、ご一読ください。

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「大学で日本一になりたい」、そう思って戦略的に、日本一が本気で狙える部活を探しました。

体育各部の上から3つ目にいた漕艇部には惹かれるポイントがたくさんありました。選手の人数、大会実績、そしてなんといっても早慶レガッタがとても魅力的でした。

「ここで日本一を目指そう」と高3の大事なテスト前に弱くて脆い決心をしました。その背景には、大学から本当に強豪の早稲田漕艇部でやっていけるのか、そもそも初心者を受け入れてくれるのか、という様々な不安があったからです。

ようやっと重い腰を上げたのは高3の2月のことでした。漕艇部見学へ出向き、指導者・部員の雰囲気の良さ、大会出場枠に対する選手の人数、練習環境の充実度合い、さまざまな面で心が躍りました。そして試乗会をしてもらいました。「ノーワークヨーイロー」「ストサイテイコーバウサイロー」。これは何語を喋っているんだ、と訳がわからなかったのですが、純粋に楽しかったです。

このボート競技が、「楽でもなくて、楽しくもない」競技だと思い知ったのは入部してからのことでした。

エルゴはきついし、乗艇もバイクもきつい。ボートを漕いでいる人は、あんなに楽そうに漕いでいるのに...。

一方で、自分の記録を更新していく、技術的にレベルアップしていくことには快感があり、やりがいがありました。8分35秒という最初の2000mエルゴの結果は忘れられません(3年間で50秒記録更新!)。これは一緒に切磋琢磨してくれた未経験女子の同期の存在の影響が大きいです。共に戦ってくれてありがとう。

ウェイトトレーニングの時はいつも先人たちの優勝した姿を見て、頑張りました。「自分もこうなりたい」と思い続け、全日本で優勝できた時は心底嬉しかったです。

未経験女子で入部を決意してくれた後輩たちには是非、私を超えてもっと輝いて欲しいです。

私が成長できたのは、間違いなく私に関わってくれた皆様のおかげです。1年生の時に丁寧に指導してくださった浅利さん、W4+で鍛えてくださった大槻さん・髙田さん・勝又さん、私を部に受け入れてくださった内田監督(当時)、同期...etc。およそ1年間朝練に実家から車で送ってくれ、その他部活をするためのサポートをしてくれた両親に感謝をしています。早慶レガッタで戦ってくれた慶應の皆さん、運営の皆さんにも感謝しています。ありがとうございました。

インカレでは、日本一を目指して、ひと漕ぎに思いを込めて頑張ります。

最後に私の軸にある、この言葉を残します。

「後進には希望を。仲間には勇気を。相手には敬意を。」


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